2016年 02月 02日
浅草 |
前回「フランス座」をタイトルにしたのに、大して触れなかったので、今回本題へ。
大学の時、テレビのオーディション番組に出たこともあり、漫才がやりたいと思いその道を探した。
東京では戦後から平成になるくらいまでストリップ、早い話しが女性が裸踊りをし、幕間にコントがある、そこが芸人修行の場ということになっていた。
今はもうないが。
いくつかある劇場の中、最も雄声を馳せたのが他ならぬ浅草フランス座。
渥美清、コント55号、ツービート、浅草キッドまで。
自分が住み込んだ時、阿部昇二師匠が健在だった。この先生、深見千三郎と組んで、最初にフランス座でコントをはじめた人。
阿部先生がボケ、深見さんがつっこみ。それぞれの弟子が坂上二郎、ビートたけしという最強コンビ。
これだけのビッグネームを輩出しているのだから、さぞかし高レベル、とてつもない人材目白押し。
で入ってみると。
「シヨウゴはみずをながしまショー」。
がトイレの貼り紙。
実態は読み書きができない芸人の卵巣窟。無論、だからネタもつくれない。ひたすら他人のネタ泥棒かいくつかある皆がやってる本の繰り返し。
ペンクラブ会長井上ひさしが修行した所なのに。
日本文化のトップと底が集う場所。その名はフランス座。
後年、似た構造を知った。
故見沢知廉氏によれば、知能犯、政治犯と読み書きできないションベン刑が刑務所を構成してるという。
「フランス座」も長期刑務所も「中抜け構造」になっているのだ。
どうして読み書きができないのに舞台で仕事がやりたいと思うのか。
大体、義務教育があるはずだろう。
ならば、それでも文盲でいたいなら台本がいらない仕事につくとか、夜間中学に通うとか、どうにかひらがなはできるんだから、自分で標準漢字程度は覚えるとか。
実際、そんなヤツが人前で何かやりたいといっても、仕事が欲しいとしても話にならないし、自分がネタを書いても覚えて来ない。どころか読めないので、「最低これだけやれ」と義務教育レベル漢字一覧表を渡すのだがやらない。
当然、仕事にならない。
寿々木米若という浪曲師は目が見えなかったと行けれど。
文盲でも芸人できるのか。
昔はテレビもなかったし、ネタ一本で全国まわったっていうからいくらでも学校に行ってない、読み書きできない芸人もいたというけれど。昭和後期から平成は無理だろう。
ならなんでこんなところに。字が読めないとできない業界に来てるのか。
あるいは出稼ぎに来たが、持って来た金は使い果たし、寝る所がないので来た、なんてのもいた。
舞台とも芸とも関係ない。なら隣の山谷で日雇いやればいいのに。
この人、一つだけいいことを言ってた。
「人生はベルトコンベアー。進まなければ下がってしまう」。
「秋田が首都になる」。
「良い事」を言ったのは一回だけだった。
進まなければ秋田が首都になる。
あの人、進んだから今も東京が中心なのか。
映画「どてすかでん」というのがあって、浅草キッドの赤井君はとても良い作品だ、とラジオで言ってた。
けれど。自分からすれば、「どですかでん」。本当の話なのか、作りなのか知らないけれど、あの設定より浅草こそが極端だったろう。と。
だから自分は「これだったら浅草を劇場をそのまま台本にしたほうが」と思ったけれど、同じ時期にいた赤井君は黒沢映画を上に位置させてる口ぶり。
彼が自分で小説なり、台本を浅草そのままで書けばかなりのものができるだろう。
井上ひさしさんなど、既にモノにしてるだろうけれど、時代が違うし、登場キャラも別になるので、今やったって、というか今はもうないのだけれど、自分らのいた当時もあれこれ極端過ぎるエビソード満載で、「どですかでん」キャスト、エピソードの向こうを張れる、上回れる設定があったのだ。
思い出せばあれこれ出て来るかもしれないが、その都度加えるとして、今回は導入編としておこう。
大学の時、テレビのオーディション番組に出たこともあり、漫才がやりたいと思いその道を探した。
東京では戦後から平成になるくらいまでストリップ、早い話しが女性が裸踊りをし、幕間にコントがある、そこが芸人修行の場ということになっていた。
今はもうないが。
いくつかある劇場の中、最も雄声を馳せたのが他ならぬ浅草フランス座。
渥美清、コント55号、ツービート、浅草キッドまで。
自分が住み込んだ時、阿部昇二師匠が健在だった。この先生、深見千三郎と組んで、最初にフランス座でコントをはじめた人。
阿部先生がボケ、深見さんがつっこみ。それぞれの弟子が坂上二郎、ビートたけしという最強コンビ。
これだけのビッグネームを輩出しているのだから、さぞかし高レベル、とてつもない人材目白押し。
で入ってみると。
「シヨウゴはみずをながしまショー」。
がトイレの貼り紙。
実態は読み書きができない芸人の卵巣窟。無論、だからネタもつくれない。ひたすら他人のネタ泥棒かいくつかある皆がやってる本の繰り返し。
ペンクラブ会長井上ひさしが修行した所なのに。
日本文化のトップと底が集う場所。その名はフランス座。
後年、似た構造を知った。
故見沢知廉氏によれば、知能犯、政治犯と読み書きできないションベン刑が刑務所を構成してるという。
「フランス座」も長期刑務所も「中抜け構造」になっているのだ。
どうして読み書きができないのに舞台で仕事がやりたいと思うのか。
大体、義務教育があるはずだろう。
ならば、それでも文盲でいたいなら台本がいらない仕事につくとか、夜間中学に通うとか、どうにかひらがなはできるんだから、自分で標準漢字程度は覚えるとか。
実際、そんなヤツが人前で何かやりたいといっても、仕事が欲しいとしても話にならないし、自分がネタを書いても覚えて来ない。どころか読めないので、「最低これだけやれ」と義務教育レベル漢字一覧表を渡すのだがやらない。
当然、仕事にならない。
寿々木米若という浪曲師は目が見えなかったと行けれど。
文盲でも芸人できるのか。
昔はテレビもなかったし、ネタ一本で全国まわったっていうからいくらでも学校に行ってない、読み書きできない芸人もいたというけれど。昭和後期から平成は無理だろう。
ならなんでこんなところに。字が読めないとできない業界に来てるのか。
あるいは出稼ぎに来たが、持って来た金は使い果たし、寝る所がないので来た、なんてのもいた。
舞台とも芸とも関係ない。なら隣の山谷で日雇いやればいいのに。
この人、一つだけいいことを言ってた。
「人生はベルトコンベアー。進まなければ下がってしまう」。
「秋田が首都になる」。
「良い事」を言ったのは一回だけだった。
進まなければ秋田が首都になる。
あの人、進んだから今も東京が中心なのか。
映画「どてすかでん」というのがあって、浅草キッドの赤井君はとても良い作品だ、とラジオで言ってた。
けれど。自分からすれば、「どですかでん」。本当の話なのか、作りなのか知らないけれど、あの設定より浅草こそが極端だったろう。と。
だから自分は「これだったら浅草を劇場をそのまま台本にしたほうが」と思ったけれど、同じ時期にいた赤井君は黒沢映画を上に位置させてる口ぶり。
彼が自分で小説なり、台本を浅草そのままで書けばかなりのものができるだろう。
井上ひさしさんなど、既にモノにしてるだろうけれど、時代が違うし、登場キャラも別になるので、今やったって、というか今はもうないのだけれど、自分らのいた当時もあれこれ極端過ぎるエビソード満載で、「どですかでん」キャスト、エピソードの向こうを張れる、上回れる設定があったのだ。
思い出せばあれこれ出て来るかもしれないが、その都度加えるとして、今回は導入編としておこう。
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by jyuwari
| 2016-02-02 22:44